蟲師
監督:大友克洋
出演:オダギリジョー/江角マキコ/大森南朋
2006年/日/131分/☆
批評 脱力
生物でも物の怪でもない何か“蟲”と、それらによる問題に対処する“蟲師”の物語。なんだと思う。
映像はそれなりに面白い。
「“本?{景」とも言うべき自然風景を撮影し CG や銀残しで加工された映像は見ているだけでも楽しい。
だが、映画は単に映像だけで評価される物ではない。映画の肝は脚本にある。
その意味で、この脚本は失格だ。
なにがなにやらさっぱり分からない。
途中放棄されたいくつもの伏線、唐突に出てくる幾多の設定、原作読者にとっては自明なのかもしれないが、原作未読の、少なくとも私にはなにも分からない。
さる人物が、映画批評するなら原作くらい読んでからやれと書いていたが(この映画の批評についてではない)、個人的に、映画は映画として成立していなければならないと思う。
その意味で、この映画は駄目駄目だ。