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河童のクゥと夏休み
監督:原恵一
出演:田中直樹 、西田尚美 、なぎら健壱
2007年/日/138分/☆☆☆☆

批評 つまらないわけではない

 江戸の昔、地震によって岩に閉じ込められた河童が、現代の少年によって甦る。

 つまらなくはないが、出来に「ひっかかり」を感じる映画というのがある。
 この映画は、まさに「ひっかかる」映画だ。

 「ひっかかって」しまう最大の原因は、結末が散漫だということだろう。
 個々の物語はしっかり完結しているので、近視的にはしっかりとした映画に見えるが、遠視的に見ると様変わりする。
 まず、映像的な見せ場と、メインストーリーの見せ場が一致していない。
 サブストーリーも、複数テーマの話が同時進行しているが、終端がばらばら。

 おかげで、全体的な結末がボケてしまっている。

 映像的な見せ場の寸前で息を引き取る重要キャラクタが、その死の間際に思い出すのが“前の家族”という部分の、物語的なあざとさが見えてしまう結果を生んでいるのは、この欠陥が、分かりやすく出てしまっている部分だと思う。
 全体構成を見ると、今の「役に立たず家族」の犠牲になった果てにしか見えないからね。
 だって、あそこで助けるの、別に誰でも良いんだもの。ソイツしかいないからじゃないんだもの。

 このあたり、家族の物語であり、男女の愛の物語であり、男の約束の物語であり、侍の誇りの物語であり、時の無常さの物語であり、成長の物語であり、生命の尊さを歌った物語である「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」が、映像的な見せ場と、ほとんどのメイ  原監督ならもっと何か方法があったんじゃないのかと思えてしまう。

 決してつまらない作品だとは思わない。
 が、格別の完成度を誇る映画だとも思わない。

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