守護神
監督:アンドリュー・デイヴィス
出演:ケヴィン・コスナー/アシュトン・カッチャー/ニール・マクドノー
2006年/米/139分/森本努/☆☆☆
批評 「海猿」ザ・ハリウッド
予想していたよりは「海猿」と似ていなかった。
どこらへんが似ていなかったかというと、登場人物は「レスキュースイマー」であって、潜水士ではないという辺りに起因する、訓練内容の違いだ。
映像的に、これは大分違う。
だが、物語の基本骨格は驚くほど似ている。
事故で仲間を失った伝説のレスキュースイマーが、鬼教官として訓練校に現れる。
そこに入校してくる、若手たち。
鬼のしごきを通して芽生える、教官と生徒の信頼関係。
ここまでは「海猿」に似ている。
現場で直面する、沈没しかけた船に閉じ込められる危機。
そこに現れる信頼できる仲間。
ここら辺は「LIMIT OF LOVE 海猿」に似ている。
・・・似ているのは、きっと気のせいだということにしよう。
そう考えると、まぁよく出来た成長物語であり、さすがはハリウッドだなぁという思い切りの良い予算のかけっぷりであると思う。
惜しむらくは、ケビン・コスナーが現役のレスキュースイマーというのは、年齢的に無理があるんじゃないかという事が、ビジュアル的によく伝わってしまうことだろうか。
ところで、「グエムル」をパクリだと騒いでいた方々は、この映画をどう評価するのだろうか?
あれがパクリだというのであれば、これは複製か?