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監督:クリストフ・ガンズ
出演:サミュエル・ル・ビアン/ヴァンサン・カッセル/モニカ・ベルッチ
2001年/仏/138分//☆☆☆

批評 汚染(?)される仏映画

 日本のアニメーションは、世界的にも見とめられた狂気の文化である。
 仏では「北斗の拳」の TV 放送が驚異的視聴率を誇り、好きなアニメは?という質問に、ものすごい笑顔で「レイアース」と答るような狂人までいるらしい。
 そういう国なのだ。

 さて、そんな狂気のアニメーションの洗礼を受け、さらにブルース・リーやジャッキー・チェンによる香港映画等のカンフーアクションの先例を受けた米・ハリウッド映画業界は「マトリックス」を生み出した。

 香港的アクションシーンをアニメーション的なカットでつなげる技術は、ここにある種の完成を見た。
 ハリウッドの影響をもろに受けた娯楽映画を生み出す仏映画界が、この洗礼から無縁でいられるはずもない。

 黒澤明を愛し、ジョン・ウーを愛し、サムライミを愛するクリストフ・ガンズは、その洗礼を真正面まら受け、さらに一歩推し進めようとする。
 かくして、前半は香港アクションを黒澤張りのマルチカム & ジョン・ウーの如きスピードカムを用いて撮影し、ライミの如き編集で観客を煙に巻く。
 怒涛のパクリ攻撃は、たしかに面白いが所詮パクリに過ぎない。

 脚本も怒涛の勢いで展開する。
 なによりも物語の展開速度と、映画内での時間経過のバランスがつりあっていないため、時間経過がどうなっているのかがさっぱりわからない。
 同じように、映画内に出てくる場所と場所の距離もわからない。

 とまぁ欠陥ばかりを書いたが、すべて B 級アクション映画ではよくあることと言えるし、そのレベルで止まっている。
 ついに仏映画は B 級アクション映画に目覚めたのだ!と思えばごく妥当な完成度と言えるだろう。

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