第一回「金田一少年の事件簿/上海魚人伝説」 (YaNac) 


 
 
 第一回からこれです!そんなものつまらなくて当然!!!と思っている見なさん!侮っては行けません。ごくまれに間違って面白い場合があるのですから!!もっとも私は全く期待していませんでしたがね!

   さて、はえある第一回の犠牲になられたこの映画は語るだけ無駄でしょう。そう、某人気漫画のTVドラマ版最終回です。感の良い方はすでに疑問に思うでしょう。なぜゆえTVドラマの最終回が映画で?と。気にしては行けません。TVで売れた作品は映画にしてよりもうけねばならないのです!!「高校○師」も、「家なき○」も、理由はちょっと違うけど「新世紀エヴァン○リオン」もみ〜〜〜〜〜んなそうです。  あぁ、あさましき拝金主義!!!資本主義バンザ〜イってか。 

  さて、期待も高まる内容ですが、原作では、彼(金田一一)の行くところに屍ありというとてつもない幸運の持ち主が、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ〜ンとばかりに上海に行きます。なんでも雑技団のメンバーのひとりがヒロイン(美幸 字あってるよなぁ)のペンフレンドで、父親が殺されたからその犯人を、美幸のボーイフレンド、ぶっちゃけた話金田一に探させようとのこと。便利屋金田一!ほいほい行っちゃうところがすごいです。こいつら単位大丈夫なのか!? 
   まぁ結局金田一探偵シリーズからの伝統なのか、犯人は死ぬべき人間がみ〜んな死んでからじゃないとわからない金田一君。いいかげんパターンかえれば?などという陳腐な批判はおいといて。上海に行ってすぐ、雑技団の演技をただ淡々と見せるだけのつまらん映像が、この先を暗示しているようでそそります。やはり、こうした動きのある映像は、カメラをもっと動かさなきゃいけないでしょ。もっともこんなのましなほうですがね。 
  さて舞台の最中、こりはビックリ第二の殺人が発生します。 
  感の良い方なら、また冷静に現状を見ている方ならこの時点で犯人は分かります。少なくとも私は分かりました。まぁどうでもいいことです。ここは映画を批評するコーナーであって、犯人当てクイズのコーナーではないのですから。まぁここでばれてしまうのはかなり問題があると思いますがね。   それよりも批判すべきはその直後。まぁ観客の皆さんの冷静なこと。SEとの釣り合いの取れていない行動がまた何とも言えぬ哀愁を誘います。中盤戦にはあの有名な台詞をはく金田一。もう勝手にしろ状態。無論カメラワークもTVと同じです(これもビデオで確認)。  脳が真っ白になって、矢吹ジョーのように燃え尽き、おやっさんに肩を叩かれるかと思われたその瞬間、私の脳に一括が入りました!!! 
  強制送還処分をうけたものの事件の真相に気がつく金田一。ローラーブレードで脱出だ!なんと斬新なシーン!!!なんと緊張感のないカメラワーク!!!車とローラーブレードの追い駆けっこをミドルアングルでとる!!!スピード感がない。全然ない。まったくない!!!ナイトライダーの一億倍(当社比)はない!!!迫力有りすぎ。これはもはやギャグだ!! 
  さらに雑技団の舞台に入る金田一。警察は決して先回りしていません。なぜゆえここまで無能なのか? 
  もうその後は定番の展開、「犯人はこの中にいる!」とか「犯人はおまえだ!」とか、勝手に言ってろって感じですか・・・・ 
  予想通りの犯人にあきれを感じつつ、 
何処が最終回なのかまったく理解できないラストが、 
すべて定番通りといったかんじですね。 
  この映画、まともな映画ファンで劇場に行った人ってどの位いるんだろう・・・ 

 


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