オーチャードホール 使い方が間違ってる
最寄駅 : JR 渋谷駅

 本来クラシックコンサート用のホールとして設計されている。
 そのため、音響設計が映画用と全然違う。響きすぎるのだ。かなり長い間音が響く。

 また、ホールサイズ、あるいはステージサイズに対してスクリーンが小さい。劇場の規模からすると、意外なまでに小さいスクリーンで驚く羽目になる。自由席なら後方に座るのは止めたほうが良い。
 さらに一階席の壁際だが、場所によっては二階席が引っかかる場所があるので注意が必要。
 場内だがフットライトがとても明るい。引っかかると目障りなことはなはだしい。列際に座るときはフットライトが目に入らない場所に座るか、手の届く範囲のフットライトであれば荷物その他で隠すことをお勧めする。
 出入り口の非常灯が消えているのはまる。

 また、映写室が二階席と三階席の間にあり、二階席最後方中央、映写室の前に人が立つと光が遮られる危険があるという、どーしょーもない欠陥を持っている。
 「地獄の黙示録 特別完全版」(2001年東京国際映画祭)のエンディングロールで一瞬それが発生した。

 何人の映写技師が付いているのか知らないが、ピントが甘い時があった。
 「春の日は過ぎゆく」と「地獄の黙示録」、一番ひどかったのは「冷静と情熱の間に」。一瞬、演出かと思うほどひどかった。

 本来映画館ではないのであまり苦言を言うべきではないのだろうが、この劇場で映画を掛けるのは間違っていると言わざるをえない。
 音響は妥協範囲と言えなくもないのだが、ピントは合わせてくれ。
(YaNac)


戻る
表紙