最低映画への有罪判決
〜復活篇〜
第十二回「Y2K」を斬る
Y2K問題ですよアナタ、Y2K問題!!
いや〜こわいですねぇ。こんな映画みたいな事態だったらマジ怖いですよアナタ。
という映画。短く言うと「こんなにバカなのかUSA!!」ってな感じだ!!
時に1999年末、コロンビアのアメリカ軍ミサイルサイロが誤作動を起こした!!
暴走中のコンピューターを止めるには、直接行くしかない。堅牢な要塞として作られたミサイルサイロに進入し、コンピュータを停止させるために、サイトの設計者と凄腕(!?)のハッカーが呼び寄せられた!!
果たして彼らはミサイルを止めることができるのか!?
アメリカとコロンビアの関係を考えると、それだけでこの設定がぶち壊れているのがわかるってもんだ。
だがしかし、そのあたりは一応考えているみたいだ。「アメリカ本土が攻撃されたときに、速やかに報復行動をとれるように、極秘裏に世界各国にサイロを設置した」とかキャラがほざいてるよ。
きっとこの世界観では潜水艦による報復行動なんてないんだろうね!そうじゃなきゃこんな理由でコロンビアにサイロを設置なんてしないハズさ!!
そしてY2Kでコンピュータが暴走し始めたのはもちろん1月1日なんだけど、ミサイル発射は1月3日なんだって、すごい速やかな報復攻撃といえるね!!
そんなこんなでサイロに向けて突入する米軍特殊部隊なんだけど、サイロの設置場所はコロンビアの麻薬王の土地なんだって。そんな場所にどうやってサイロを設置したのかは全然説明がないあたりが男らしいといえなくもないね!?
そんでまた緊張感もへったくれもない戦闘シーンがあって、おもむろに「私はサイロを監視しているのよぉ〜ん」といか言いながらヒロイン登場。ちなみにロシア情報局の人間らしいんだけど、麻薬王の私兵がうぞうぞいるなか今までどうやって平穏無事に監視し続けていたのかはやっぱりなんの説明もないあたりに、わびさびを感じる人間がいないのは当然ですね?
やっぱり緊張感のないサイ防衛戦突破作戦があって、中にはいると、ミサイルの弾頭は核ではなく化学兵器で...って話があるんだけど、それを突入部隊の兵士が奪ってアメリカ本土に打ち込もうとするんだ。
まぁその展開やら理由やらはこの映画の中では奇跡的に面白いんだけど、その状況を打開するのに主人公たちが麻薬王の私兵を借りてというおきまりな展開があって、そのままなし崩し的に終わります。
そうそう、致命的なことを言うのを忘れてました。
サイロのコンピュータは外部からアクセスできないんだそうです。絶対に。
その割にアメリカ本土ではずぅっとサイロのコンピュータの状態を監視してます。どうやっているのかはもちろん説明ありません。