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最低映画への
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最低映画への有罪判決【特別篇】
緊急投降
「A.I.」の井筒批評を斬る


参考書籍、井筒和幸「こちトラ自腹じゃ」(ワニマガジン2002年)


○(「みんなの家」に関して)
「ホタル」なんかより10倍くらいいい映画ですよ (P111)
 「誰が見に行くか「ホタル」みたいな・・・」(P112) から推測すると、彼は「ホタル」を見ていないらしい。見ていない映画とすでに見た映画 (「みんなのいえ」はこの前、P97〜P107 で論じている。間違いよりも論理的破綻の方が酷かったと言うにとどめておこう) を比較している時点で「頭の中になにかわいている」(P11) としか思えない。
 論じる当たっては「まず見る事」がもっとも重要である。


○(映画監督であることを知らなかった、と言われて)
「(ちょっとムッとして)知らんかったん?」(P114)
 たしかに著名人であるにもかかわらず知らなかった、と言われるのは心外なことでしょう。しかし彼は「回路?そんなんやってたん?」(P11) という発言しています。彼は業界人であるにもかかわらず、現在公開中の映画のタイトルさえ知らなかったのです。
 そういう人物が素人に「知らない」と言われても、「お互い様」というかむしろ「貴君の方が低レベルなのでは?」という疑惑を持たざるをえません。


○(見終わった後に)
うそっ?これで終わりかい?マジっすかこれ(P115)
 個人的には「ようやく終わったか」に近いですが、おおむね似た感想だと言えるでしょう。
 その後、ジュードロウの SEX ロボット (ジゴロロボットという訳だったはず) が、「女性をならず悦ばせる」という言葉を、言葉ではなくビジュアルで見せろという主張 (P116) はまったく同感です。
 スピルバーグはレーティングにこだわるので、絶対に無いだろうとは思うが、繰り返し出てくる割に画がまったく無いので、違和感が有る。
 とは言うものの、「一番うまいのよSEXは。ロボットなんかより数倍うまいよ!」(P120) という主張にはいくつかの疑問点が有ります。
 第一に、完全自立人型ロボットは現在のところ存在しませんので比較不可能です。
 第二に (18禁により同色隠蔽。18歳未満は見ちゃダメよ)、現在、女性向け性具の進化は、特に日本において奇形的に発達しています。
 メーカー間で熾烈な競争もあるようで、生き残りのために「開発に女性が携わっている」ことをウリにしているメーカーもあるようです。激しい市場競争にさらされ急激に進歩した結果、精神的な面はともかく、単純に快楽を生み出す、という行為に関しては、現状でさえすでに人間より性具の方が優れているという意見さえあります。このあたり、さすがに私にはわかりかねますが。
 加えて、あのロボットは、ベットで女性に覆い被さるという恐るべきシーンがありました。人の上に乗っても苦痛にならないほど軽量だということです。
 動力系、動力伝達系、原動力などに興味はつきないですが、それだけの行為 (ゆっくり制御したまま覆い被さって相手と倒れこむ、というのはバランスを取るのが非常に難しい) を制御している人工知能の性能は目を見張るものがあります。
 これらの事実をあわせて考えると、SEX による肉体的快楽のみであれば、人間よりロボットのほうが優れている可能性は低くありません。


○総括
 映画本体の批評に関しては「技術に頼りすぎ」というゲストの言葉も合わせて、おおむね賛同できるものです。
 ただし、その前、映画館に入るまでの文章に問題が多いのも事実です。
 「他人の振り見て我が振り直せ」という言葉の重要性を、井筒の行動は物語っています。

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