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THE NEXT GENERATION パトレイバー/第1章
監督:押井守
出演:真野恵里菜/福士誠治/太田莉菜
2014年/日/−/☆☆☆

批評 自主制作映画じゃねぇんだからさぁ

 マルチメディア展開された機動警察パトレイバーが、十ウン年ぶりに実写映画として復活。

 大きく二つの矛盾がある。
 一つは、シリーズとしての矛盾。
 これは無視しても良い。リブートだと考えれば、従来のシリーズとは違うのだ、という宣言になるからだ。
 とはいえ、これは別の問題。すなわち

 「旧シリーズのファンを向いてるの?向いていないの?」

 という中途半端さを生み出す原因となっている。
 Ep1 の劇中で発生するレイバー篭城事件。
 TV シリーズでやったよね、これ。
 事件解決方法は違うけど、女に振られたから篭城って原因も、その時の隊長の説得台詞もまったく同じ。
 さらに、最後の台詞も旧シリーズで使ったこと有るなぁ。

 オマージュなの?
 それともリブートを意識させるための旧作ファンへの警告なの?
 はっきりいって中途半端だと思う。

 しかし、より致命的なのはもう一つの欠点。「作中で描写が矛盾していること」だろう。

 待機任務が続いているとはいえ、緊急出撃の可能性は無視できない。
 実機訓練はときどき行われているのだという。

 なのに、なんで「稼動しない状態の二号機が手前でキャリアに搭載したまま」で「稼動状態の一号機が奥にキャリア未搭載で直立している」んだ?
 二足歩行ロボットの不合理さを台詞で語っていても、運用に無駄に手間がかかる状態は放置なの?
 上海亭の注文も、作中の台詞どおりであれば、繰り返し行われているわけで、注文取る意味失われてるよね?なんで続けているの?これが第一話だから?
 出動シーン。「緊急車両が通ります」って言ってるけど、緊急車両以外いないじゃん。カット割りでごまかす方法だってあるよね?(一般車両の中にカメラ、ドライバーがバックミラー見るとレイバーキャリア、横にどくと脇を走り抜けるキャリア、という画が入るだけで、かなり迫力と緊迫感が上がったはず。なんで上からの一枚画で終わらせるか)
 「レイバーが暴れている」ハズなのに、現場に急行しても、レイバーは篭城しているだけ。事件解決法も、あの方法なら警察用レイバー必要ないよね?

 巨大ロボットにリアリティが無い。

 とさんざん文句を付けておきながら、作中の状況は、台詞と矛盾しているのは徹底的に無視するのはなぜだ?

 結局のところ、作品を見る限り、押井守の「興味あるところ」「興味無い所」であまりにも描写に温度差があるように感じる。
 自主制作映画なら、それでも良いのかもしれんが、これ自主制作映画じゃないから。

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