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攻殻機動隊 ARISE border:2 Ghost Whispers
監督:竹内敦志
出演:坂本真綾/塾一久/松田健一郎
2013年/日/57分/☆☆☆

批評 細部が甘すぎる

 神は、細部に宿るという。
 細部を作りこめば、全体は破綻しない。
 この作品の製作者は、おそらくだが、自分の興味のある細部しか作りこまなかったのではなかろうか。
 それでいて、映像作品としては正しい、可能な限り映像で見せるという姿勢を貫いた。

 結果、矛盾が眼に見えて発生しまくるという悲劇を生んだように感じる。

 検問を行って渋滞を意図的に起こすシーン。
 「30年ぶりの渋滞を起こす」という台詞があるが、検問をやれば渋滞は起きるだろう。
 30年ぶりじゃなくても渋滞は起きているはずなのだ。
 そうした、細部の破綻があまりにも多い。
 さらに、スポンサーに目配せした Surface は、Border1 では「違和感」に過ぎなかったが、本作ではもはや「大惨事」の域に達する。

 スポンサーから外れた結果、出てこなくなるからだ。

 電頭化し、脳が直接システムと接続している世界なのに、なぜか端末を持ち歩き、手動入力するという演出が消滅。
 いつの間に、この世界のシステムが更新されたのだろうか?

 作品世界になじませるいかなる工夫もせずに、ただ「スポンサーだから」と道具を出したが故の悲劇だ。
 これもまた、細部の作りこみの甘さの一部だ。
 車の自動運転システムの謎。そもそもこの世界の車は何を動力にしているのか分からない (ひっくり返ると爆発するんだから内燃機関なのかね?) 等々。

 こうした細部の甘さが、展開に微妙なひっかかりを生んでいるのは、まさに悲劇と言えよう。
 そういや、これと同じように「細部が破綻して全体が崩壊した作品」があったなぁ。
 あれは、そう「SAMURAI 7」だ。
 あれと同じ匂いがする。

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