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相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿
監督:長谷部安春
出演:六角精児/萩原聖人/市川染五郎[7代目]
2009年/日/105分/☆☆

批評 特殊すぎる仕上がり

 東京ビッグシティマラソン事件の捜査中、警視庁鑑識課の米沢守は逃げた元妻を見つける。
 しかしその直後、彼女は死亡。
 自殺か?他殺か?
 米沢守の捜査が始まる。

 かなり特殊な仕上がりだと思う。
 元が TV シリーズである事を考えると、カメラや編集が TV の範囲を出ていないのは、残念だが有る程度仕方ない。
 そう下手くそではない (TV 画角なのでアップが多く鬱陶しいが) のはせめてもの救いだろうか。
 特殊なのは脚本だ。

 つまらない映画は、伏線が中途半端だったり、展開が論理破綻しているのが常だ。
 登場人物は知っていたが観客には知らされていなかった事実が出てくる、卑怯な映画も少なくない。

 しかし、この映画にそうした心配は無用だ。
 状況から思いつきで動機や犯人を推測すると、それらが次々に、事実の前に崩壊して行く様は、2時間ドラマに対する何かの嫌がらせではないかと疑いたくなる。
 伏線は次々に回収され、その度に主人公は推論を外して行く。
 主人公の推理がここまで役に立たない脚本が、かつてあっただろうか?

 偶然によってのみ進展する捜査は、あまりにもご都合主義だが、恐ろしいことにつじつまは合っている。
 犯人に自白させる部分も、「犯人が分からないから適当に」という、非常に斬新な手法。
 だが、方法論と犯人の手法、動機等に無理はない。

 なんなんだこれは。

 つじつまはあっている上、伏線も回収されているのに面白くない、というのは、けっこう特殊な映画だと思う。
 盛り上がりとか論理的組み立て、というのを気にしなければ面白い。
 のか?

 ところで、鑑識課の人間を主人公にした割に、鑑識作業が本筋を進行させるのにまったく役に立っていないのはどういうことだ?

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