貴殿は
1999年5月2日以来
Counter
人目の挑戦者だ

表  紙

更新履歴

新 日 記

全映画批評

映画批評・壱
2015年版
2014年  2013年
2012年  2011年
2010年  2009年
2008年  2007年
2006年  2005年
2004年  2003年
2002年  2001年
2000年  1999年

映画批評・弐

最低映画への
有罪判決

その小屋
どうだった?

徒 然 草

掲 示 板

ターミネーター4
監督:マックG
出演:クリスチャン・ベイル/サム・ワーシントン/アントン・イェルチン
2009年/米/114分/菊池浩司/☆☆

批評 馬鹿 vs 馬鹿の始末に負えない戦い

 ついに始まった人類抵抗軍 vs スカイネット“機械軍”の戦い。
 改変された未来でも、果たして人類は勝利することが出来るのか!?

 作品の欠点は、機械軍団があまりにも馬鹿だという点に尽きる。
 人類捕獲を目的にした巨大ターミネーター (殺害を目的にしていないのに、ターミネーターと言って良いのか?) は、素直に捕まる人は捕まえるが、逃げる人は殺害する。
 人類殲滅が目的なら、皆殺しにすれば良いと思うのだが、なぜそうしないのだろう?

 旧式ターミネーター一体を破壊するのに費やされている人類側の労力と、最後に出てくるターミネーター量産工場とそのライン速度を考えると、なぜ機械軍が消耗戦をしかけない理由が分からない。
 暗殺目標を順位付けしながら、第一目標を発見し、なぜ即座に殺害しないのかも分からない。

 予定されている続編を見れば分かる?

 けど、この作品を見る限り、機械軍は人類と戦争をすることが目的になってしまっているようにしか見えない。
 アンパンマンのバイキンマンが「死ねーアンパンマン」と言いながら、どう見ても殺害を目的とした行動を取っていないのと同じだ。

 この機械の馬鹿さ加減は、さらに人類軍によって味付けされている。
 指令系統を無視してラジオから流れる声にしたがう人類抵抗軍の行動を見ながら、機械軍はそこをつかない。
 ターミネーターは声色を真似することができるので、機械軍は人類軍をそうとう容易に揺さぶることができるのだが、それは実行されない。

 さらに、こうしたツッコミどころ満点の機械軍の行動に、人類軍は誰も何の疑問も抱かないのだ。

 もしかすると脚本家が、そこにツッコミどころが生まれていることに気が付いていないかのように。

 シリーズのお約束シーンや、「そんなに“ターミネーター2”が好きなのか」と呆れかえるほどの模倣 (特殊効果は最新にアップグレード) をふんだんに盛り込んでおり、シリーズファンの目はそこそこに楽しませてくれるのはせめてもの救いであるといえよう。
 もっとも、そうしたシーンを見れば見るほど、遥かに少ない予算と、今より遥かに貧弱な特殊効果 (ただし、当時としては最新鋭だったり、当時としても時代遅れでも、使い方は斬新だったりするわけだが) で二作品を撮ったジェームズ・キャメロンは凄かったんだなぁと、いま再び思わせてくれるのは本当にありがたい。

 「ターミネーター」は、やっぱり「2」で止めときゃよかったって事が“よく分かった”だけでも、良しとするか。

戻る