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監督:アレックス・プロヤス
出演:ニコラス・ケイジ/ローズ・バーン/チャンドラー・カンタベリー
2009年/米/122分/戸田奈津子/☆☆

批評 SF!?いや宗教ッス

 50年前、小学校のタイムカプセルに封入された謎の数字。
 それは、この50年間に発生した大災害の予言書だった・・・

 預言者が聴くささやき声や、後半の展開、そして旧約聖書エゼキエル書への言及。
 これは間違いなく宗教映画だろう。

 特徴的なのは、明らかに旧約聖書との符号がるにもかかわらず、生き抜く者と死す者の間に信仰心が無いことくらいだろうか。
 もっとも、死す者でも、信仰心のある者と取り戻した者は魂の安らぎは訪れているので、やはりキリスト教の影響は強いといえるだろう。

 こうした宗教的描写と、それと支える家族の物語は丁寧に描かれている。

 しかし、この映画をイマイチな物にしているのは、こうしたバックボーンや思想を支えるだけのメインストーリーが成立していないという点にある。
 たとえば、原動力になっている予言書はいったい何の役にたっていただろうか?

 預言者が懸命に書き残した数字には、実はなんの役目も果たしていない。
 救われる物には、救済者が訪れてしまうからだ。救われる場所などというのは無いのだ。だって、救われる者はそこに行かずとも、“迎え”が現れてしまうのだから。
 主人公が「これは俺に世界を救えと言っているっ!」と口走るが、どうやっても世界は救えないと、その預言書は訴えているし、実際救えない。
 この預言書がもたらしたのは、ただひたすらな混乱だけだ。

 その意味で、むしろ被害を拡大しているとさえ言える。

 物語の全体骨格はこんな突っ込みどころにあふれている。
 物語を気にせず、その宗教的背景のみを楽しめれば良いのかもしれんが、そういう見方、少なくとも私には出来ない。
 よって、私にとってはただの駄作以上ではない。

 デザスターシーンがそれなりに面白い (これもツッコミどころ満載だけど) のが、せめてもの救いか!?

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