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監督:瀬々敬久
出演:妻夫木聡/檀れい/国仲涼子
2008年/日/138分/☆

批評 予想はしていたが

 日本で発生した新型インフルエンザで想定される感染症のパンデミック。
 人類最後の戦いが幕を開ける。

 せっかく、病院の医師を軸に固定視点で物語を展開するのであれば、あくまでも病院内部で物語を展開。
 可能な限り病院の外に視点を動かさず、ひたすら TV や電話、メール、ネットで入ってくる情報で「いかに外が混乱しているか」を表現すれば、もっと面白かったと思う。

 病院内の描写は、厚生労働省の発表した新型インフルエンザ大感染の最悪予想を元にしているのだと思うが、けっこう見せてくれる。
 まるで報告書を読まされているかのように、字幕で説明する無粋さは勘弁してほしいが、それでも、まぁ見せてくれる範囲だ。

 だが、感染経路やらなんやらをやたらと気にしている割に、感染経路が発覚してからは悲惨なことになる。
 感染経路から逆算すると、なぜ日本の特定の地域で爆発感染が発生したのかがさっぱり分からないのだ。
 南太平洋の国から一人の人間が持ち込んだウィルスが原因で爆発感染が発生しているが、なぜ飛行機に同乗していた他の人が誰も感染しなかったのだ?

 南太平洋の国内でも、限定的にしか発生していない理由は何だ?

 映像的にも、日本国内の描写。それも病院の描写に限っても、最後まで「綺麗なまま」なのはいただけない。

 せっぱつまった台詞を出すのではなく、切羽詰まった状況を画で見せてほしい。
 荒廃した街並みではなく。荒れ果てた道路ではなく。患者の対応で疲弊してゆく病院を、もっとはっきりと見せてほしい。
 これじゃ台詞だけだ。

 やりたいことは分かるが、それを全部やろうとするのではなく、選んでひとつに集中して作品にまとめた方が良かったと思う。
 少なくともこれでは、どこかで見たことのある映像、どこかで聞いた事のある物語という、すべてが中途半端な作品にしかなっていない。
 予想通り、面白くない映画であった。

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