貴殿は
1999年5月2日以来
Counter
人目の挑戦者だ

表  紙

更新履歴

新 日 記

全映画批評

映画批評・壱
2015年版
2014年  2013年
2012年  2011年
2010年  2009年
2008年  2007年
2006年  2005年
2004年  2003年
2002年  2001年
2000年  1999年

映画批評・弐

最低映画への
有罪判決

その小屋
どうだった?

徒 然 草

掲 示 板

GOEMON
監督:紀里谷和明
出演:江口洋介/大沢たかお/広末涼子
2008年/日/128分/☆

批評 GOWMON

 石川五右衛門が商人の蔵から盗み出した“箱”。
 その中には、豊臣秀吉の政権を揺るがす重大な“何か”があった・・・

 「CASSHERN」の監督による最新作という事で、相変わらず脚本はひらがなで書いてあるんじゃ無かろうかという緩い内容。
 破綻していないのはせめてもの救いだし、登場人物だけが勝手に分かって物語がなにやら強引に進まなくなっている分だけ、「CASSHERN」よりは進歩している。
 基準が低すぎ、目くそ鼻くそとしかいいようが無い状況のような気もするが、1mm と 2mm では倍も違うのだ。それは、たぶん進歩だ。

 だが、しかし。

 映像センスには何の進歩も見られなかった。
 史実?なにそれ?という開き直りの美術は良い。別にそんな部分に忠実に作られても、むしろ違う部分が目立つだけだからだ。

 だが、相変わらず台詞劇の部分になると「静止した人間のバストショット」を基本として、ときどき全身カットやせいぜいティルトが入る程度の平面さはなんなんだ?
 セット撮影で済ませた方が奥行きが出るようなシーンであっても、背景を全て CG でやる意味はどこにある?
 アクションシーンになると、人間をモーショントレースすることさえ無く、CG 人形が暴れ狂っているだけの代物になりはてるのはなぜなんだ?

 トリッキーなだけのカメラワークや、無駄に凝っている美術は、まさに無駄なだけ。
 むしろなぜ実写でやるのかを疑問視させる結果になり、必然的に、なぜ全編 CG で作らない?という気分さえ生み出す。
 全部 CG でやった所で、映画のおもしろさになどまったく貢献していない、映像的にも大して面白いことをやっていない事実と、ひらがなで書いてありそうな脚本をごまかすことは出来ないだろうが。

 短時間に客の目を引き付け続けさせる PV の考え方ではなく、時間をかけて、観客を楽しませる映像の組み立て方を、本気で考えてほしい。
 それが映画という物だろうからな。

戻る