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フロスト×ニクソン
監督:ロン・ハワード
出演:フランク・ランジェラ/マイケル・シーン/ケヴィン・ベーコン
2008年/米/122分/松岡葉子/☆☆☆

批評 学習せよっ!

 現役で辞任した唯一の合衆国大統領。リチャード・ニクソン。
 政界復帰をもくろむ彼が、イメージアップ戦略の一つとして選んだのが、デビッド・フロストとの TV インタビュー番組だった。

 リチャード・ニクソンが、コメディアあがりのフロストに敗北した伝説の TV インタビュー番組は、ニクソンをまさに“メディアに敗れた男”として徹底的に印象づけた。
 つまり、これはフロストが勝つことが分かった戦いのドラマだ。

 結末の分かったドラマの場合、ドラマ性は「経過」を主軸にして展開されるべきだ。

 場の空気を飲み込み、完全にインタビューを支配するニクソン。
 ブレインもろとも翻弄されるフロスト。

 フロストとブレインが、いかにしてその状況をひっくり返すのか?
 ここを見せるべきなのだ。
 何を考え、どう推理し、どうやって撃破するのか。

 しかし映画は、なぜかこの過程を途中ではしょってしまう。
 序盤戦、ブレインを招集し対応を練るところまではカットバックで説明を挿入し、重厚に過程を描いてゆく。
 だが、実際にインタビューが始まってしまうと、作品は必死になってインタビューを追いかけてしまう。

 そうじゃないだろっ!!

 序盤で負けていたフロストが、最終回でひっくり返す。逆転ホームランを見たいんじゃない。
 序盤で負けていたフロストが、最終回でひっくり返す。逆転ホームランを、どうやって放ったのかが知りたいのだ。
 結果ではなく過程を見せるべきなのだ。

 ロン・ハワードは「アポロ13」で何も学ばなかった事が、この作品でよく分かった。
 ・・・売れちゃったからなぁ。「アポロ13」も「ニクソン x フロスト」も。きっと次回作でも学んでいないことだろう。

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