貴殿は
1999年5月2日以来
Counter
人目の挑戦者だ

表  紙

更新履歴

新 日 記

全映画批評

映画批評・壱
2015年版
2014年  2013年
2012年  2011年
2010年  2009年
2008年  2007年
2006年  2005年
2004年  2003年
2002年  2001年
2000年  1999年

映画批評・弐

最低映画への
有罪判決

その小屋
どうだった?

徒 然 草

掲 示 板

容疑者Xの献身
監督:西谷弘
出演:福山雅治/柴咲コウ/北村一輝
2008年/日/128分/☆☆☆

批評 愛は人を狂わせる

 一件の殺人事件。
 浮かび上がる容疑者、影の見える、一人の天才数学者。
 その謎に挑むのは、天才物理学者。
 真相の果てに何がある・・・

 基本的に TV ドラマ版の路線を保持。
 TV ドラマの延長としては十分な完成度だと言えるが、逆に言うと映画としてはかなり物足りない。

 石神と湯川の対決構図がはっきりとするシーンでは、道路越しに対面させているのに、途中で車をばんばん走らせてしまう (背中を向け合った瞬間に車を走らせると、より断絶感が強く出る) など、凝った演出をしているわりに詰めが甘かったり、原作にある重要な台詞を削ってしまっているので、最後に明らかにされる真相が、湯川の石神に対する評価を越えてしまっていたりと、細かい脚本の不備が目立つ。
 冒頭の大げさな実験シーンや、終盤間際の雪山登山シーンなど、なんのためにこんなに大げさなシーンを入れたのか不明なシーンも多い。
 派手な画に金を使うなら、もっと別の使い方があっただろうに。
 これはミステリー映画なのだから。

 愛は人を狂わせるという物語は面白いと思うのだがな。

 余談だが数学者にとっては独房って案外良い環境なのではないかと邪推する。
 いや、数学者 (と哲学者) って、紙とペンがあればどこでも思考し続けそうだから。外部と隔離されて一人で考えられる環境って、良いのではないかと。
 ・・・酷い想像だが。

戻る