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ベルリン・フィル 最高のハーモニーを求めて
監督:トマス・グルベ
出演:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/サイモン・ラトル
2008年/独/108分/石田泰子/☆☆☆

批評 苦悩、苦闘、美

 2005年の、ベルリンフィルアジアツアーを追った映画。
 最高の楽団と言われ、伝統の楽団といわれる中で、いかに伝統を維持し、新たな演奏を模索するか。そこには新旧のせめぎあいがある。

 過去に固執すれば、老いて行くだけ。
 最後は消失して行くだろう。

 「チェンジ!」

 そう、変化が必要なのだ。
 だが、変化しきってしまえば、今度は伝統が犠牲になる。
 伝統と変化を、どう折り合いを付けるか?
 伝統と新しさをいかに共存させるか?

 最高の努力と技術、生まれ持つ才能。世界最高峰の楽団に所属する、屈指の演奏者達は、その苦悩にさらされながらも、ひたすらに上を模索するその姿は「苦行」に身をさらす修行者のそれだ。

 常任指揮者のサー・ラトルの好き嫌い、ベルリン・フィルの好き嫌いはさておき、ラトルはベルリン・フィルを"変えようとしている"のがよく分かる映画であった。

 映画として残念なのは、やはりせっかくベルリン・フィルのドキュメンタリ映画なのだから、もっとベルリン・フィルの演奏を聴いてみたかった、見てみたかったと思う。
 ラトルが演奏前に表情の変わる一瞬等、強烈な画はいくつもあるのだが、強烈な「音」が無い。
 苦悩の中で光り輝く「音」を、聞いてみたかった。
 「音を求めて」いる人たちの物語なのだから。

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