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監督:ジャウマ・バラゲロ/パコ・プラサ
出演:マニュエラ・ヴェラスコ/フェラン・テラッサ/ホルヘ・ヤマン・セラーノ
2007年/77分/西/岡田荘平/☆☆☆☆

批評 物語なんていらねぇっ!!

 TV のドキュメンタリ番組制作のため、消防隊に密着取材中のレーポーターとカメラマン。
 音声は?照明は?記録は?という疑問はさておき、とにかく二人で密着中。

 深夜の出動指令で飛び起きて、アパートに行くと、その中で老婆が一人、暴れていた。
 やがてアパートは警察?軍?消防?とにかく何かに閉鎖され、だれも出て行くことができなくなる。
 そして訪れる、恐怖の連鎖が・・・


 簡単に言うと、シッコ系ゾンビ映画。
 封鎖されたアパートの中で広がるゾンビの恐怖。

 特徴的なのはダニエル・マイリック「ブレアウィッチ・プロジェクト」に始まり、最近ではマット・リーヴス「クローバーフィールド/HAKAISHA」でも使われていた、手持ちカメラによるモキュメンタリ風な所。

 くらいに思っていると、酷い目にあう。

 まず、劇中のカメラマンがプロという設定 (エンディングクレジットによると、撮影監督 = カメラマン = この役の人となっていたので、設定ではなく本当にプロである) になっているので、画がものすごく安定していること。
 歩いているときは勿論、走っているときでさえカメラのブレは最小限。
 おかげで、不自然に何かが写る、という事態を可能な限り避けることに成功している。
 さすがプロっ!!というところだ。

 それともう一つは、カメラの特性を、製作者がよく分かっていること。
 カメラの持つ死角に果して何がいるのか?カメラが写すことのできる、人間の目では見えない部分に何がいるのか?を、中盤戦以降では特に、観客に徹底的に意識させる。

 そのとどめが、最後のシークエンスだろう。
 追い詰められて追い詰められて、その先にいったい何があるのか!?
 設定としては、「ヲイヲイ」と突っ込みどころ満載なその部分が、しかしそのカメラの特性を生かした圧倒的な恐怖と勢いで最後まで突っ切ってしまう事になる。


 いやはや、見え無いことの恐怖よりも、見えることの恐怖も強烈なもんですなぁ。
 ホラーに物語なんていらねぇ、重要なのはカメラだ!?

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