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K-20 怪人二十面相・伝
監督:佐藤嗣麻子
出演:金城武/松たか子/國村隼
2008年/日/137分/☆☆

批評 もったいない仕上がり

 第二次世界大戦が回避され、階級支配は続き、貧富の差が拡大した架空の日本。

 「二十面相の正体は、元サーカス団員の遠藤平吉」という原作の一文を拡大解釈した原作を元に作られた映画。
 先の読める展開よりも、子供っぽく演じている松たか子の年齢不詳っぷりよりも、金城武が微妙な日本語でカッコよくコミカルに演技していることよりも、國村隼の絶妙な演技よりも、仲村トオルの渋さよりも、二十面相の行動が一貫していないことが気になった。

 エネルギーを支配し、世界に新たなる秩序をもたらす。優秀な人間による秩序をっ!!と言っているが、では「これまでの度重なる窃盗がいかなる理由なのか?」が分からない。

 偉そうなことを言っているが、その行動には矛盾点が多すぎる。

 身分を買うために窃盗をしたのは、目的のための第一歩だろう。
 では、身分を買った後は?
 作中を見ていると、ダイヤ等を盗んでいるようだが、それはなぜ盗んだ?
 貧乏人を嵌める為か?目的を忘れて。

 支配云々じゃない。単に社会に復讐するという動機にしてしまえば良かったのに。なぜこんな無駄な説明を作りだしたのだろう?

 世界観を分厚くしようとした?キャラクタに厚みを持たせようとした?
 結局は登場人物を激しく矛盾させただけだ。

 VFX や役者にかける金をもうちょっと削って、脚本にもうちょっと金をかける。
 次に、ヒロインを交代 (せめて仲村トオルと同年代の人に変更してくれ、あるいは仲村トオルを松たか子と同年代の人に変更) して、サム・ライミ「スパイーダマン」と、クリストファー・ノーラン「バットマン ビギンズ」(制作時記的に「ダークナイト」ではないだろう) と、宮崎駿「ルパン三世 カリオストロの城」から脱却した映像を考えれば、あと一段面白くなっただろう。

 アクションシーンや町並みの見せ方は、けっして悪くないのだから。

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