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ジャンパー
監督:ダグ・リーマン
出演:ヘイデン・クリステンセン/ジェイミー・ベル/レイチェル・ビルソン
2007年/米/88分/林完治/☆☆

批評 狂気に満ちている(いろんな意味で)

 ジャンプ (= 瞬間移動) 能力者 vs 対ジャンパー集団の戦いを描いた超能力アクション映画。
 「HEROES」や「4400」の影響を感じるのは、気のせいだろうか?
 しかし、映画の出来としてはたいして良くない。

 ジャンプ描写にやたらとこだわったようだが、その描写が一定していない。

 映像的には、ジャンプの瞬間に空間をゆがめているのか、周りの物を破壊してしまう描写があるが、都合により破壊されない場合もある。
 その差分は不明だ。
 また、ジャンプ (= 瞬間移動) の前後で、都合により運動エネルギーが保存されている場合と、されていない場合がある。(飛び降りてからジャンプするときだけ運動エネルギーが保存されていない?)
 ジャンプという超能力の、制約を物語に使うのではなく、制約が物語的に邪魔だから、場合に応じて都合変更してしまっているようにしか見えない。

 結果、物語は際限なく主人公に都合良く展開することになっている。

 それでも、この主人公が物語的にまともな人間ならどうにかなったかもしれないが、実際には窃盗、不法出入国、文化財破壊の常習犯。
 カッコつけてはいるが、どう控えめに見ても悪人だ。
 この人間に都合良く展開する物語が、倫理的に問題を抱えることは想像に難くない。

 ジャンパーに敵対するパラディンなる組織も、ジャンパー殺害に燃える暗殺集団にすぎない。
 そのイカレっぷりも圧倒的。
 ジャンパー暗殺のために、公文章偽造に不法侵入、武器の密輸出入はお手の物し、ジャンパーの関係者だというだけで (該当人物がジャンパーだと知らなくとも) 暴行し、暗殺するほどだ。

 こんな迫力も倫理観もない脚本にするくらいなら、悪 vs 悪の大激突。無関係なヤツなどどうなってもいいぜっ!!というくらい開き直った物語にした方が面白かったと思う。
 同じ脚本でも、せめて、ジャンプ描写は完全に矛盾の無いようにするとかね。
 どこかひとつ、映画としてのこだわりを見せてくれっ!

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