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永遠のこどもたち
監督:J・A・バヨナ
出演:ベレン・ルエダ/フェルナンド・カヨ/ロジェール・プリンセプ
2007年/西・墨/108分/☆☆☆☆

批評 これぞ映画の技巧

 さすがギレルモ・デル・トロ製作というべきか。

 ダークファンタジーに偽装した反戦映画に続いて、今回も xxx にみせかけた xxx。(これを書いてしまうと面白くなくなるので書けない見事な物になっている)

 ミスディレクションには違いないのだが、最後まで見ても、合理的に説明できない部分が多数残っており、結局のところ「真相は藪の中」となっている事だろう。

 霊媒師が"見た"事は、なぜ事実と合致していた?洞窟に残された片道足跡の正体は?貝殻を集めた人は?引っ越してすぐに、なぜ名前を言い当てていた?なぜ、誰も見ていない?

 一つふたつなら「あぁ、伏線回収しきれなかったのね」となるが、こうもあからさまだと「疑問を意図的に残して妄想させるため」だとしか思えん。

 上手さが際立っているのは、こうした物語の組み立ての上に映画が成立していることだろう。
 小手先の器用さや、安易に CG で派手に見せたり、脅し演出で観客を振り回したりするのではなく、あくまでも「映画技術」で観客を翻弄している。

 キャスティング、特殊効果に金をかけて、強烈な宣伝で売りまくるのが良い映画ではない。
 演出と脚本、そこに役者の演技と特殊効果を組み合わせることが良い映画を作るために必要な事だ。
 そのことを、強く教えてくれる映画であった。

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