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監督:ケヴィン・リマ
出演:エイミー・アダムス/パトリック・デンプシー/スーザン・サランドン
2007年/米/112分/古田由紀子/☆☆☆☆

批評 やるなら徹底的にやれっ!

 ディズニーアニメーションの世界に暮らすプリンセスが、魔法で"永遠の愛などない国"こと、現代のニューヨークに飛ばされる!

 パロディは、徹底的にやらねば面白くない。

 ディズニーアニメーションのお約束を実写で行うと、不気味きわまるものだ。

 街中で突然踊り、歌い出せば、ただの変人だ。
 交通妨害で車を止め、人にぶつかり、自転車に衝突されるのも当然だ。
 ロングスカートの白いドレスで町を歩けば、裾は薄汚れるだろう。
 運命の人と出会うには、現代はあまりにも人が多い。

 ブラッド・バード「レミーのおいしいレストラン」はアニメだから許される。
 写実的に造形されたネズミが大量に厨房で走り回っていたら、さぞや不気味だろう。

 こうした、アンチディズニー的手法を駆使し、皮肉と笑いを共存させて物語が進行しながら、しかし完全にディズニー的に物語は進行してしまう。
 懐が深く、変化を受け入れ、成長するヒロインは、「受動的」ディズニーヒロインから、自らの手で運命を切り開く「能動的」ディズニーヒロインに変化を遂げる。
 永遠かどうかは分からないが、そこで彼女は愛を、自ら選択してみせる。
 それを永遠とするのかは、二人次第だと、映画は魅せる。
 登場人物にも、観客にも。

 予告編で予想されるような、お手軽映画ではありえないこの脚本の妙技。
 前半、主人公の恋人の描写が薄いので、最後の一ひねりが生きないのが本当にもったいない。

 ディズニーと仲たがいをしたカッツェンバーグは、アンチディズニー的な「シュレック」を生み出した。
 しかし「シュレック」は、シリーズの進行と共に毒気が抜け、普通の映画になってしまった。
 アンチディズニーでありながら、しかし完全にディズニー的に進行するこの映画、見ようによっては、カッツェンバーグへの挑戦状なのかもしれない!?

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