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監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:ミシェル・モーガン/ジョシュ・クローズ/ショーン・ロバーツ
2007年/米/95分/川又勝利/☆☆☆☆

批評 ロメロにとってゾンビは口実なんじゃなかろうか

 学生が単位取得のために撮影しているホラー映画。
 その撮影中に、町にゾンビが発生したというニュースが飛び込んでくる。
 あわてて学校の寮に戻ると、すでに誰もいない。自宅に戻ろうとすると、道に“彼ら”の姿が。
 すべてを記録し、世界に伝える。生き残るすべを知らせるために。
 彼らはカメラを回し続ける・・・


 さすがはロメロ、というべきか。
 第一作目が痛烈な社会批判であったように、本作もまた、痛烈な批判に満ちている。
 カメラに向こう側に日常を追いやることで、真実から目をそらし、ただただ傍観者になる。
 しかしその傍観者たる自分も、所詮は主観に基づいて判断するしかない存在だ。

 撮影した映像をネットに放出すると、それはさらに加速する。
 主観に基づいた雑多な情報は、客観性がないがゆえに何の役にも立ちはしない。
 同時に、役に立たないどころか有害にさえなりうる。

 主観映像による作品で、主観映像であることを、恐怖ではなく、思想に結び付けるというのは、鬼才の名にふさわしい所業であるといえよう。
 惜しむらくは、映画が“ゾンビ”である必要がないという点だろう。

 ロメロだからゾンビなのか、ロメロのゾンビなら金が出るからなのかは微妙なところだが、少なくともゾンビである必要はない。
 ま、こうした情報さえ、この作品では“等しく価値のない情報”と片付けられる物に過ぎないわけで、書いているうちに (作品を見た後だと) 悲しくなってくる。

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