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監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベイル/マイケル・ケイン/ヒース・レジャー
2008年/米/152分/石田泰子/☆☆☆☆☆

批評 正義を口にするものよ、さぁ、お前ならどうする?

 新生「バットマン」シリーズ第二作。

 ハッキリ言って、前作に続いてアクションシーンの出来は悪い。
 前作よりは大分マシになっているが、前作のあまりの悲惨さと比較されてしまう時点でたかが知れている。

 冒頭、逃亡する車の屋根に飛び降りるシーンは、どう控え見に見ても「極低速走行車の屋根に飛び降りている」ようにしか見えない。
 バットポットでジョーカーに突っ込んでくるシーン。壁に前輪を引っ掛けて反転するが、これもテンポも見せ方も工夫がなく、どちらかというと笑えてしまう有様だ。

 だがしかし。
 それらアクションシーンの完成度を気にさせない圧倒的な脚本が凄まじい。


 無法のものを打ち砕くため、同じく無法のものと化す「闇の騎士」バットマン。
 あくまでも、法に従い悪を討とうとする「光の騎士」“検事”。
 善だけの世界など無い、だが、悪とは戦わねばならないと言う“刑事”。
 悪行が、手段ではなく目的と化した、ジョーカー。


 正義とは?善意とは?悪とは?狂気とは?暴力とは?復讐とは?倫理とは?


 容易には答えの出せない問題を、真正面から観客に問う。

 すさまじい緊張感の中で、映画はその質問を繰り返す。

 前作にあった、中途半端なゴッサムシティのリアリズムではない、ほとんどロケで撮影したのではないかという、「ありそうな街」(シカゴで撮影したそうな) で問うことで、あくまでも現実世界の問題を、問いかける。

 「お前ならどうする?」と。

 とんでもない映画だと思う。
 シリーズ第三作の話が出ているようだが、正直なところ、これでやめておいた方が良いと思う。
 きっと三作目は、これを超えられない。

 ・・・ま、行くのだろうけどね。

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