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紀元前1万年
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:スティーヴン・ストレイト/カミーラ・ベル/クリフ・カーティス
2008年/米・新西/109分/アンゼたかし/☆☆

批評 馬鹿が、足りない

 ローランド・エメリッヒといえば!?
 「スターゲイト」「インディペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」等、実に馬鹿な映画を生み出してきた映画監督だ。(「パトリオット」のような、お行儀の良い映画も撮っているが)
 そんな素晴らしき馬鹿映画監督が生み出した紀元前の姿は、まさに馬鹿。
 資料が無いのをいいことに、未知の生物は出てくるは、よく分からん方法で砂漠のどこかにピラミッドを立てているは、超能力者は出てくるはと、突っ込みどころ満載。

 だが、その馬鹿設定を、脚本は活かせていない。

 エメリッヒ映画は、その中身や設定がどんなに突っ込みどころ満載でも、起承転結がしっかり作られていた。
 いきなり何かが起きるのではなく、その前に伏線があり、しかも出てきた伏線はしっかりと回収されていた。
 また、伏線にいたる起伏も上手い。

 本作では、そこで失敗している。
 起承転結が、あまり連続していない。
 伏線は張られているし、それぞれに連携もしているが、そのつながりが弱いのだ。
 伏線のいくつかを回収し切れていないのも減点対象だろう。

 それでも、もうちょっと起伏があればもっと面白くなっただろう。
 だが、起伏は少なく一本調子だ。
 逆境に遭遇し、それでも前に向かうという定番の展開が無く、最初にヒロインが誘拐された後、ひたすら追跡するだけ。
 奪還作戦失敗が逆境と言えなくはないが、しかし、あまりにも逆境の規模が小さい。
 これでは、全てを力任せで突破するエメリッヒの魅力 (それだけでは無いのは重々承知だが) が活かされないのも仕方ない。

 脚本の不備よりも、まずその力任せの演出を活かせなかった事が、残念でしかたない。
 設定や映像は、エメリッヒ的馬鹿さかげんに満ち溢れた面白いものだっただけに、残念だ。

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