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宇宙戦争
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ/ダコタ・ファニング/ティム・ロビンス
2005年/米/117分/戸田奈津子/☆☆

批評 なんじゃ、こりゃ?

 傑作小説 H・G・ウェルズ「宇宙戦争」を、再映画化。

 今回は、舞台をアメリカに移しただけにとどまらず、物語もかなり違うものになっている。
 この映画での視点は、「宇宙人襲来」という"災害"からひたすら逃げる一市民だ。

 その災害を通して、家族愛の物語を描こうという意図はわかるが、はっきり言って上手く行っていない。
 問題は、中途半端に原作に引きずられた不必要なエピソードが内部に入り込んでいるという点にある。
 廃屋の地下室のシーンなどその最たる例だ。

 各個人の行動も疑問だらけ。
 宇宙人の行動派、人類には理解不能なだけで、彼らにとっては理路整然としているのやもしれぬ。それは良い(殺したいんだか捕獲したいんだかさっぱり分からないとか、準備期間の割にやられ方が極端に頭が悪い等も、きっとなにか理由があるんだっ!!と納得してあげよう)。
 だか、人類の行動が意味不明なのはどういう事だろう。

 もっとも致命的なのは、向かう先のボルチモアが無事だと判断した理由だ。

 主人公たちは、"そこに母親がいる、という一縷の望みを託して"と言えるかもしれないが、多くの人がボルチモアに逃げている理由にはならない。
 しかも、市街に入る所で、火の手が上がっている事が確認できているのに、だ。

 実際、ボルチモアは「理由は分からないが」安全だった。
 宇宙人が現れ大規模な破壊を行ったことが分かる。車のボンネットが開いているし、道路が損傷しているからだ。だが、人々は逃げ出しもせず皆殺しにもされていない。

 つまり、宇宙人の謎の行動原理により、ボルチモアは安全だったのだ。
 だが、交通網も通信網も破壊された状況下で、それがどうして人々に伝わったかは分からない(伝わっていたという描写はないが、伝わっていなかったという描写もない)。

 映像的にも、どこかで見たことのある映像が多く (規模は大きくなっているが)、脚本の駄目っぷりと併せて、見ていて辛い仕上がりの映画であった。

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