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Ray/レイ
監督:テイラー・ハックフォード
出演:ジェイミー・フォックス/クリフトン・パウエル/ハリー・レニックス
2004年/米/152分/石田泰子/☆☆☆☆

批評 ジェイミー・フォックスの名演をしっかと見よ!

 R&B とゴスペルの融合に始まり、ソウルミュージックで世界を席巻したレイ・チャールズ本人の伝記映画。
 昨年、亡くなる直前まで本人が監修を入れつづけて生み出された、いわば「公式版、伝説の男"レイ・チャールズ"」。

 レイ・チャールズの根っこにあるのは、子供の頃に事故死させてしまった弟に対するトラウマと、失明という悲劇、それらを覆う (精神的に) 強靭極まる母親の教育であったというのがこの物語の中身。

 それ故に、レイ・チャールズの麻薬や女性問題と言った、人生の暗部に触りつつも、人間の深層を抉るような強烈な物語にはなっていない。
 「悲劇の中でやむを得ず泥沼に」という風にしか描かれないからだ。

 そういう意味で、犯罪者を糾弾することなく、まるで正義の人にしてしまったスティーブン・スピルバーグ「キャッチ・ミー・イフ・ユ−・キャン」に通じる、面白いけどどこか白々しい部分のある映画だ。

 しかし、この映画の救いは、その白々しさを消し飛ばす音楽の素晴らしさ。
 名曲の生まれる瞬間を描き、その瞬間からスムーズに演奏シーンに繋げる演出の秀逸さと、演じるジェイミー・フォックス本人が演奏していることによって生まれる演奏シーンの迫力。

 ん〜、これで最後。
 麻薬中毒から立ち直ったレイ・チャールズの名演奏を一曲分見せてくれれば、もっと気持ちよく終っただろうに。

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