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ベルヴィル・ランデブー
監督:シルヴァン・ショメ
出演:ジョン=クロード・ドンダ/ミシェル・ロバン/モニカ・ヴィエガス
2002年/仏・加・白/80分/加藤リツ子/☆☆☆☆☆

批評 アニメーションに大切なこと

 仏蘭西おのどこからしいけど、実際は、どこかの架空都市。

 お婆ちゃんと飼い犬は、誘拐された孫を救うために摩天楼立ち並ぶ大都市、ベルヴィルにやってきた。
 ベルヴィルで知り合った老婆三姉妹と共に、彼女達は、はたして愛する孫を救出出来るのか!?

 極端にデフォルメされたキャラクタが、極端にデフォルメされた世界で、ほとんど台詞もなく進行する、素敵な、ファンタスティックな物語。

 緻密な描写。
 写実的な物。
 可能な限り、現実に忠実であること。

 日本のアニメは、そうした写実主義と引き換えに (別論になるが、この現象は写実主義から始まり、行き着いたのは、書き手の好きな部分だけが細かくなる、ただのオナニズムだと思う。この現象は、一部の小説家や漫画化、ゲームシナリオライター、アニメーション作家が今現在も加速させつづけているように感じる)、一部の作品を除き、デフォルメされた世界から遠ざかりつつある。
 続に言う“大人向け”と言われるアニメーション作品ではなおさらだ。

 だが、アニメーションの面白さに必要なのは写実主義だろうか?
 実写であろうが、アニメーションであろうが、映画の面白さを裏で支えているのは、作家の想像力ではなかろうか?

 この作品には、その、作家のイマジネーションが溢れている。

 原点回帰によってアニメーションの自由さを再認識させてくれた、素晴らしい一本である。必見。

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