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監督:ペク・ウナク
出演:キム・ソックン/パク・サンミン/ペ・ドゥナ
2003年/韓/116分/根本理恵/☆☆☆☆

批評 銃撃戦!爆発!燃え上がれ、漢の拳!!

 優秀な馬鹿アクション映画に物語などいらない。必要なのは、物語の論理的整合性を吹き飛ばすような迫力。
 時に、映像的な整合性さえ気にさせないほどの迫力。
 それさえあれば、馬鹿アクション映画は正義となる。
 他は、物語に致命的な破綻さえなければいい。どんな定番の組み合わせだろうが関係ない。

 つまり、そういう映画だ。そういう映画だと割り切ってみると、これほど面白い映画も少ない。
 逆にいうと、そういう馬鹿さ加減が気に入らない人は決して見てはいけない。

 政府の極秘汚れ仕事専門の特務部隊が、証拠隠滅のために自国によって抹殺された。
 生き残った二人の男は、自らの、そして死んでいった仲間のために、事のすべての公表と、抹殺命令を出した前大統領抹殺のために、地下鉄ジャックを慣行する。

 先日 DVD も発売されたカン・ウソク「シルミド」に、佐藤純弥「新幹線大爆破」を組み合わせたような物語だが、その実態はむしろ、「新幹線大爆破」の解決に、西部署の刑事が乗り出したような内容。しかも二宮係長指揮下。

 これまでの韓国映画から言うと珍しいことに、大儀を掲げるテロリストがどうみても単ならテロリストにしか見えない。国家に裏切られて戦う悲劇の男なんだが、無関係の人間を巻き込み、殺害することに抵抗の無い、裏切った方とやってる事が変わらないからだろう。
 (自称)正義だが、やってる事は悪役と同じ。まるで アンドリュー・デイビス「コラテラル・ダメージ」の登場人物。

 地下鉄の描写に関してはまんま「新幹線大爆破」。
 地下鉄が陥るいくつかの危機的状況や、その対処法など、状況から画の作り方など、リメイクを見ているかのようで大爆笑必至。
 そうでない場面でも、地下鉄管制室で繰り広げられる物語や画の作り方はそっくりそのままだ。
 しかも。くやしいかな、車両が 1/1 模型やら本物やらを使ってる関係で、車両を外から見た時の迫力はあきらかにこっちの方が上。

 解決する刑事は、まるで西部署、大門軍団出身。なんだが、実際のところは「スピード」の主人公が元ネタだろう。床下の整備ハッチを使っての突入劇や、一度いなくなって復帰、などの流れも同じ。

 作品各所で、様々な作品を上手にパクり、そして上手にアレンジを入れている。

 だが、一つだけ「スピード」の欠陥、犯人を倒した後が長い!を引き継いでしまった。

 アクション映画なんて気持ちよさがすべてなんだから、派手な映像で犯人ぶっ飛ばして、それでおしまい!!これでいいじゃないか。
 迫力重視で上手く作ってあったのになぁ。最後にこのベタベタは...って、まぁ、韓国映画ってこういうベタベタさが定番だから(そう考えると「リベラ・メ」のバッサリ斬った最後は例外なんだろうか)、欠陥を引き継いだというよりもお国柄なのかも。

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