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監督:ウォルフガング・ピーターゼン
出演:ブラッド・ピット/エリック・バナ/オーランド・ブルーム
2004年/米/163分/菊地浩司/☆☆☆☆

批評 誉めるのもけなすのも、難しい

 絶世の美女と呼ばれるスパルタのヘレンが、トロイのお坊ちゃんヘナチョコ王子パリスと駆け落ち。
 スパルタの王は、トロイ殲滅の口実に利用し、史上空前の大軍をトロイに向けて出撃させる。

 一説によると、200年続いたとも言われるトロイヤ戦争の最後の戦い。
 「イリアス」では11年ほどの戦いとされているのを、さらに一ヶ月程度にまで短くして映像化したのがこの映画。

 短くしたためなのか、それとも普遍性を狙って人間ドラマにしたからかったのかは分からないが、「イリアス」で描かれている神々の争いの部分を全面削除、人間の男達が血で血を争う汗臭い戦争映画と化した。

 展開の早さにあわせるために、台詞による説明が薄っぺらな部分があるのはたしかにマイナスだが、まとまりは良く、致命的な欠点になってはいない。

 分かりやすく、綺麗にまとまっていると思う。


 問題は、小奇麗にまとまってしまっているが故に、特徴が無いという点だ。

 オリジナルが古典である時点で、展開に目新しさを求めるのはむずかしい。
 史実 (とされている) を元にしているのだから、結末を変えてしまうわけにも行かない。展開も、そう大幅に変えるわけには行かない (ヘレンの行動が全然違うのには驚いたが)。

 映像的にも、「ブレイブハート」以降となる、血が噴出し腕が飛ぶリアリスティックな戦闘描写と、「ロード・オブ・ザ・リング」以降の群集激突シーンの融合以上の部分が見当たらない。

 知っている物語が、どこかで見たことのある映像で映像化されている。
 欠点は無いが、あえて誉めるだけの場所も少ない。


 あ、キャスティングは素晴らしかった。
 特に、主要三人の男。
 元々、体格の良い (ちょっと影のある) 二枚目の役が似合うエリック・バナと、きちんと役作りをして、細いながらも力と速度のバランスの取れた筋肉をつけてきたブラッド・ピット (それ故か、すぐに服を脱ぐ。脱ぎまくる)、そのヘナチョコっぷりがおそろしく似合ってるオーラ  オーランド・ブルームは、ホアキン・フェニックス以来のヘナチョコ演技が似合う二枚目俳優 (ホアキン・フェニックスが二枚目かどうかはあえて問題にせぬ) かもしれん。

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