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監督:サム・ライミ
出演:トビー・マグワイア/キルスティン・ダンスト/アルフレッド・モリーナ
2004年/127分/菊池浩司/☆☆☆☆

批評 正当なる続編

 まず、今回の敵オクトパスを演じるアルフレッド・モリーナには、前作でグリーンゴブリンを演じたウィレム・デフォーほどの遊び心が無かったらしく、敵の魅力は半減してしまっている。
 これは非常に残念だ。
 さらに、前作でも問題だったヒロイン MJ。前作では、それでも学生だったのでともかく、本作では大出世し、スーパーモデルとなっている。どうしてもそんなに魅力的な女性に思えんし、役者の迫力不足なのかそもそも脚本に問題があるのかは定かではないが (役者だろうとは思う  この二つが、この映画の問題点となっている。

 それでも、サム・ライミは前作の大ヒットに奢ることなく、巨額の予算に目をくらませることもなく、作品コンセプトの「隣にいるかもしれないヒーロー」を寸分たりとも変えることなく、見事な、正当なる続編を生み出したことに変わりは無い。

 ヒーローの苦悩は前作以上に大きく取り上げられ、日常生活の崩壊っぷり (= 日常における駄目人間っぷり) と、ヒーローとしてもカッコよさ (= 人に望まれるカッコよさ) のギャップは、見ている人間の心を見事に鷲づかむ。

 その究極が、鉄道での格闘戦。
 これは見てもらうしかないが、優れた脚本と演出と技術(役者の演技、VFX ともども) が可能にした奇跡のシーンだ。

 そうした、主人公の内面の苦悩を画いているにもかかわらず、それでも暗くジメジメした作品にならなかったのは、サム・ライミが笑いを忘れなかったからだろう。
 若干やりすぎの部分もあるが、力が無くなれば、あの姿のままエレベーターに乗り (間の取り方が絶妙)、セラピストに相談し、グチをこぼすといった部分が、作品の雰囲気を大きく助けている。


 露骨な「次回に続く!」という最後は、“さすがにこれはちょっと”と思わんでもないし、先にあげた通り、不満が無いわけでもない。
 しかして、それらを引いても、存分に楽しませてくれる映画であった。

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