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監督:押井守
出演:大塚明夫/山寺宏一/田中敦子
2004年/日/99分/☆☆☆

批評 美術!美術!美術!

 機械と人間の明白な差が無くなった近未来の物語。
 生命とは、人とは、機械とは、人間とは、果たして何なのか...

 物語としては、前作に続いてディックの始めたサイバーパンク SF 的問いかけを拡大する内容。
 正直言うと、あんまり面白くなかった。

 これまでの、静止画を動かすことそのものが魅力であったアニメーション演出の根本を破壊する作業そのものだ。
 これまでも押井作品の傾向として見られた「登場人物の記号化」がさらに推し進められ、ついに人間がほとんど動かないという段階に突入。


 登場人物を静止させたまま、圧倒的な書き込みの背景を動かし空間を表現。長台詞で時間そのものを表現し、観客を煙に巻く演出で全編を持たせてしまう。


 押井自らがチャイニーズゴシックと呼ぶ都市様式は、「ブレードランナー」以降に生み出された、「ブレードランナー」から派生した未来都市としては間違いなく最高峰であるが、まさかそれだけで99分持ってしまうとは!!

 さすがに、美術を見せるためだけに存在しているのではないかと疑いたくなるようなシーンがあるのは、映画としてどうかと思う。
 だが、アニメーション作品でも、美術だけで魅せられる事を立証したという意味合いにおいて、これはまさしく驚きの作品であると言えよう。

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