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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント/エマ・ワトソン
2004年/142分/戸田奈津子(監修:松岡佑子)/☆☆☆

批評 なんてまともな!

 人気シリーズ第三段。
 そろそろ新規の客は見込めず、いかにこれまでの客を縛るかが課題になってくる頃だろうか?という疑問のさなか、原作のエピソードを無理やり入れまくる脚本に恐怖を感じたのか、監督がクリス・コロンバスからアルフォンソ・キュアロンに交代。
 結果、映画の雰囲気が変わった。


 なによりも、カメラがよく動く!
 会話シーンでも細かくカメラが動き、背後の人も頻繁に動く。これによって、空間に広がりが生まれ、また、映像的な動きがあるために見ていて飽きない。

 また、脚本も、登場人物の優等生っぷりが抜けてきている。
 ハーマイオニーとダンブルドア校長は、かなりフランクな性格 & 格好になっているし、主人公のハリーも、大分感情的になっている。
 とは言え、かなり抑制されている上、かなりゆがんだ形で発散される (特に冒頭) ので、「ホグワーツに一番必要なのは、もしかしてジャック・ブラック先生か!?」と思う事にもなったが。

 こうした登場人物の描写変化の割に、物語の展開にはあまり変化が見られないのが残念。
 前半は相変わらず状況説明が続き、中盤以降でようやく物語が動き始め、動き始めるとジェットコースーターのごとき勢いで最後まで行く。
 本当に家族向けに作るのであれば、物語を本筋に絞って、しっかり作るべきだろうと思う。


 過去二作と違い、かなり大規模にセットを組んだことと、最初に指摘したようにカメラがよく動く事もあって、映像的な面白さはは格段にました。
 主要三人組も、成長したからか、それとも演出が良かったのか、きちんと演技をしている。
 そうした意味では、シリーズ中もっとも面白い、というか、もっともまともな仕上がりだと思う。同時に、この方式の脚本での限界点も見せてしまった仕上がりであると言えよう。

 あの、本筋とは全然関係ないが、エンディングクレジットが非常にお洒落。
 きちんと本編とリンクしてるしね。

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