エイリアンvs.プレデター
監督:ポール・アンダーソン
出演:サナ・レイサン/ラウル・ボヴァ/ランス・ヘンリクセン
2004年/米/100分/林完治/☆☆☆
批評 画だけ
成人式としてエイリアンハントが定められているプレデター。
その戦場は、地球だった!
という発想で作られた映画。他の内容は、特になにもない。
予告編ではたっぷり出ているかに見えた人間は、次々に、あっけなく殺され、後半はまさに「エイリアン vs プレデター」としかいいようがないワイルドな内容に仕上がっている。
アクションシーンの組み立ても、さすがヲタク監督ポール・アンダーソン。きちんと"見える暗さ"で、何を撮ってるんだか分からぬような"邪道カットを用いることなく"、超生物対戦を見せてくれる。
だがしかし、残念ながら"魅せて"はくれなかった。
ニヤリとさせられる設定や映像は非常に多いのだが、いかんせん登場するエイリアンが弱すぎ、登場する三匹のプレデターのうち二匹だけが極端に弱い。
戦い方も、基本的に力勝負。
シチュエーションから想像されるような、お互いの特性を活かしまくった異種格闘技戦のごとき混戦にはなっていない。
脚本よりも面白い画が出来ちゃった映画、という印象を与えられる仕上がりであった。