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監督:チャン・イーモウ
主演:ジェット・リー/トニー・レオン/マギー・チャン
2002年/中/99分/水野衛子・太田直子/☆☆☆☆☆

批評 極彩色の大戦闘

 後に始皇帝となる秦王の前に、一人の男が現れた。
 彼は、秦王を狙う三人の刺客を倒したと語り出す。

 とにかくものすごい色!!色!!色!!
 チャン・イーモウは以前から色彩に拘っていたが、そのこだわりの究極系。
 その極菜色の中で繰り広げられる格闘戦は、武闘というより武舞。さながら芸術品のごとき完成度。
 最近はハリウッド映画もワイヤーアクション全盛期だが、その派手さにおいてはともかく、美しさにおいて中国映画は圧倒的だ。


 こうした様式美的な画作りはもちろん、この映画はアクション映画としてはかなり異質なものだ。
 なにせアクションシーンに台詞による説明がある。毎回毎回、説明される。
 そしてそれは物語の展開に、必要なものとなっているのだ。

 そこにあるのは、時代を憂いる人々の、大局を見る視点の相違。
 どこにも悪人のいない、目的のために他のすべてを切り捨てた暗殺者と秦王の、虚無感ただよう物語だ。

 注意すべきはこの事実。そう、この映画は娯楽映画ではない。
 あの予告編からは、予想だに出来ないことに...

 いやはや、凄い映画であった。

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