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映画批評・弐

最低映画への
有罪判決

その小屋
どうだった?

徒 然 草

掲 示 板

13階段
監督:長澤雅彦
出演:反町隆史/山崎努/笑福亭鶴瓶
2002年/日/122分/☆☆

批評 もやもやもやもや

 演出は、そう悪くない。スタンダードだが、この手の映画であればそれで十分だろう。
 役者も悪くない。若干露骨な人がいるが、ご愛敬だろう。
 しかして肝心の脚本はボロボロだ。

 なにが悪い?

 無罪の死刑囚を救い出す。その依頼をした人間が、そもそもなんでその事件を知ったのかが分からない。
 「お前のことを徹底的に調べた」結果だとしたら、今度はその調査は致命的に足りていないし。

 この依頼人の招待が伏せられているのが一つのミステリーとなっているが、その人物をミスリードさせるやり方が露骨すぎて鼻につく。おかげで、誰だかは分からなくとも「コイツじゃない」という事だけはよっく分かった。

 この映画は、こうした露骨な伏線や、理由の分からない謎かけの回答というのが多すぎる。
 警察が現場検証した後に、素人がちょっと探しただけで重要な証拠品が出てくるというのもよく分からない。
 その警察も、ルミノール反応も調べずに凶器を調べたのだろうか?「指紋が出ました」じゃねぇ。その凶器が、本当に犯行に使われた凶器なのかは判断したのか?

 証拠の出てくる、土砂崩れで埋まった寺というのは謎に充ち満ちている。これは完全にセットのミスだろう。
 どう見てもそんなに深い場所にあるとは思えないのに、天井からバシャバシャ水が出ている。あの水はどっから出てきたんだ?
 その後の展開から推測すると、空間は崩壊した寺の木の柱で持っていたようだが、あれだけの水を数年間にわたって浴び続けて、なんで腐ってないんだ?自壊しないんだ?
 そんな場所に、なんで犯人は発見されては困る証拠を隠したんだ?
 凶器であればともかく、紙の通帳を、ビニール袋に入れて隠す意味がどこにある?燃やせばそれで終わりではないか。
 その通帳の記述もわけが分からん。
 証言からすれば複数の人間を強請っていたハズなのに、なぜ一人の名前しかない?

 ディティールに凝れ。
 黒澤明は言った。

 この映画にはその言葉を捧げまくりたい。悪い最近の日本映画そのものだ。
 そういう映画だが、山崎努の演技はものすごい。それだけしか印象に残らないような気がするが、ただの真実だ。

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