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監督:ジョン・ウー
出演:ニコラス・ケイジ/アダム・ビーチ/ロジャー・ウィリー
2001年/米/134分/松浦美奈/☆☆☆

批評 ジョン・ウーによる戦争アクション映画

 この映画は戦争映画ではない。サイパン島での米軍と日本軍の戦闘をジョン・ウーが描いた、戦争アクション映画である。
 ことごとく日本軍に暗号を解読されていた米軍が、日本にその言語が知られていないナバホ族の言語を元に新型暗号を作り出す。
 その暗号通信兵として、ナバホ族の人間が最前線に投入される...

 これは戦争アクション映画なのだ。
 そう思えば、主人公が弾を食らってもすぐに復活するとか、主人公が二丁拳銃で突進するとか、やたらと爆発が大きいとか、時間経過が分かり難いとか言う不満点は意味を無くす。

 むしろ中国生まれの香港育ちの監督がアメリカで撮った戦争アクション映画であるにもかかわらず、日本軍の描写がそれなりにまともであることに敬意を表したい。
 監督のジョン・ウーは、その経歴からして第二次世界大戦中の日本軍の蛮行を聞いて育ったはずである。そして撮ったのは偏見差別大国、アメリカ。
 この状況にもかかわらず、「パールハーバー」などの差別的な描き方からすると驚くほどまともな日本軍の描写には、ジョン・ウーは勤めて公平であろうとした姿勢がうかがえる。

 たしかに内容は戦争アクション映画の粋を出るものではない。
 しかしながらジョン・ウーは従来の戦争アクション映画に見られた米国万歳、鬼畜日本というテーマを排除し、これまでも彼がテーマとして扱ってきた仁義や義理、男の友情といった汗臭さを前面に押し出した。

 たしかに今までとは映画の方向性は違う。しかしながらこの映画は紛れも無くジョン・ウーの映画である。


 なお、最後は鳩が飛び交う砲撃で朽ちた教会で、トンプソンン二挺を抱えた主人公と、38式歩兵銃二挺を構えた日本軍指揮官が銃撃戦をやる。わけではない。残念ながら。

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