貴殿は
1999年5月2日以来
Counter
人目の挑戦者だ

表  紙

更新履歴

新 日 記

全映画批評

映画批評・壱
2015年版
2014年  2013年
2012年  2011年
2010年  2009年
2008年  2007年
2006年  2005年
2004年  2003年
2002年  2001年
2000年  1999年

映画批評・弐

最低映画への
有罪判決

その小屋
どうだった?

徒 然 草

掲 示 板

サンキュー、ボーイズ
監督:ペニー・マーシャル
出演:ドリュー・バリモア/ミカ・ブーレム/スティーブ・ザーン
2001年/米/古川由紀子/131分/☆☆☆

批評 もっと丁寧に作ろう

 それぞれのエピソードの語りの速度がバラバラ。
 前半の子供が出来ちゃって、結婚せざるを得なくなって、子育てをするという部分までは比較的丁寧に、ゆっくりと進むが、その後の亭主と別れた後の子育てはまさに一瞬。
 その後の、小説を出すまでなど文字通り時間が圧縮されているかのような急展開であった。

 そのためか、息子の自立や父親との和解、そして別れた亭主との再開など、はやけにあっさりしている。
 このあたりは、“ボーイズ”に対して“サンキュー”と言っているタイトルからしても、もっと重要だったんじゃないのかと思うのだが。
 たしかに実際の人生において、和解は意外なほどあっけなくできたりするものだが、これは映画なのだ。よりドラマティックであっても良いのではなかろうかと私は思う。
 確かに実話ベースである以上、事実に即して描くことも重要だが、これは描かれている中でもかなり脚色されているということがパンフレットにも書かれている。
 すでに手を入れてしまった脚本に対して、今更それを躊躇う理由などないだろう。

 もう一つは、その和解のために重要であり、主人公が情熱を向けていたとされている作家への想いをまったく描いていないのはどういうことなのだろう?
 最初と最後にちょろっと台詞で「なりたかった」と言うだけ。それだけでいきなり原稿が出てきてしまう。
 これじゃぁ説得力なんてありゃしない。

 役者は悪くない。それがこの映画の救いだ。

戻る