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マリー・アントワネットの首飾り
監督:チャールズ・シャイア
出演:ヒラリー・スワンク/ジョナサン・プライス
2001年/米/118分/古田由紀子/☆☆

批評 とにかく脚本をどうにかせい

 仏ルイ王朝を崩壊へ導く後押しをした首飾り事件の映像化。
 時代的には「ヴィドック」や「ジェヴォーダンの獣」と同じ時代を画いている。内容は大分違うが。
 作品的には「ベルサイユのバラ」に近いか。出来は雲泥の差だが。

 とにかく脚本をどうにかせねばならん。
 首飾りを武器に、失われた家名を取り戻すという基本プロットから想像される騙しの面白さがかけらも無い。
 歴史という大きな流れの中で翻弄される人の姿というのもない。その反対も無い。
 あるのはメロドラマ。とってつけた悲劇の中で崩壊に向かって突き進む主人公を、感情的の赴くままに展開させましたという内容。
 それでも中盤までは、騙しのサスペンスがあるのだ。だからこそ、後半の強制的メロドラマの中で崩壊する歴史ドラマの悲劇を観客は感じることが出来る。

 同時に、歴史を画に出来なかったことも問題だろう。
 「国民の不安は高まっている」という台詞はあるが、台詞やちょろっと出てくる市街での会話でしかそれが表されない。
 「ヴィドック」であった市街での破壊行動や、「ジェヴォーダンの獣」のラストにあったような住民のモブシーンといった国家の末期的状態がまったく描写されていないのだ。
 これじゃぁ台詞は空虚に響くだけだ。
 台詞で説明するべからず。重要なのは画で見せること。

 数々の悲劇の中で、それでも美しいのは美術、衣装だ。
 それ以外に見所が無いというのは、この映画最大の悲劇のようにも思うが。

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