プレッジ
監督:ショーン・ペン
出演:ジャック・ニコルソ/ロビン・ライト・ペン/サム・シェパード
2001年/米/123分/松浦美奈/☆☆☆
批評 もう一息!
退職寸前に発生した少女惨殺事件。
刑事は被害者の両親に誓う。
「かならず犯人を逮捕する」
容疑者が逮捕され、彼は自供とも取れる供述の後、おもむろに自殺する。
誰もが犯人は自殺だと思った。ただ一人を除いて。
退職した彼は、一人捜査を続ける。
推論を組み立て、そして罠を張る...
こうして書くととても面白そうなのだが、正直なところ今ひとつ。
退職して一人で捜査を進めるまでは面白いのだが、その後、捜査中に知り合った女性との恋物語が絡みだすとガタガタ。
それまで精力的に進めていた捜査を行っている気配が無い。
たしかに連れ子 (ちなみにいつのまにか結婚している) が殺人犯に狙われることを恐れている描写はあるのだが、それが運命に縛られた刑事として、というよりも子供を心配する父親にしか見えない。
そのため、最後がいきなりにしか見えないのだ。
幸せに見える家庭を築きながら、それでも後ろで捜査を進めている、という描写があれば、徐々に狂喜に侵され、最後の最後で...という描写をもっと明白に出来たと思う。
全体の完成度は確かに高い。けど、その一点が欠点になった。映画のテーマと密接に結びついているからね。