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監督:森淳一
出演:窪塚洋介/小雪/内藤剛志
2001年/日本/126分/☆☆☆☆

批評 非常に良い、美しい映画

 子供の頃の怪我が元で、純真ではあるが知的障害者になってしまった青年テル。
 彼は、祖母の経営するコインランドリーで洗濯物が盗まれない様に見張っている仕事をしている。
 仕事中に、彼は乾燥機の中に服を残したまま帰ってしまう女性、水絵と知り合う。
 知り合ってまもなく、彼女は、また服を忘れたまま、今度は故郷の町に帰ってしまう。
 おりしもコインランドリーがつぶれてしまったため、テルは水絵の故郷を探し、そこにヒッチハイクで向かう...


 純粋な存在と画かれるテルに、確固たる存在感を持たせることに成功したことが、この映画の成功につながっていると思う。
 知的障害、という社会的弱者のテルは、しかしそれであるが故に日常の垢に塗れること無く純粋に、そして芯の強さを持った人物だと言えよう。
 反する水絵は、“男に裏切られた”(ただフられただけではない) という理由で深く傷つき、生活が崩壊してしまう脆さを持っている。社会的には別段弱くない (ただし強くも無い) 水絵は、芯は非常に弱い女性なのだろう。

 二人にとってのキーマンとなる、鳩を飼う男サリーは、この二人とは根本的に違う。
 彼は今に不満がある訳ではない。
 台詞にもあるように“やりたいことをやってきた人間”として画かれる。なによりも、この映画の中でもっとも“大人”として画かれる。

 サリーは、この二人に路を示すのと同時に、テルからは次の一歩に踏み出すための“なにか”を受け取る。


 こうしてみると、テルは純粋であるが故に人になにがしかの影響を与える存在であることが分かる。
 その方向性は違うにせよ、フォレスト・ガンプとダブる部分があるし、何カットかモロに影響を受けたと思しき部分もある。
 それが良いか悪いかはともかく、私にはそこが気になってしまったのだ。
 それさえなければ☆☆☆☆☆だったのだがなぁ。

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