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光の旅人/K-PAX
監督:イアン・ソフトリー
出演:ケビン・スペイシー/ジェフ・ブリッジス/メアリー・マコーマック
2001寝/米/戸田奈津子/121分/☆☆☆

批評 演技達者ぶりはさすが

 自称宇宙人の主人公は、それを言ったがばかりに精神病院に送られる。
 彼の行動は、精神病院の中に少しずつ変化をもたらして行く。かれは果たして、本当に人類ではないのか?

 ケビン・スペイシーの演技達者っぷりを見せるという意味では、この映画は大成功と言える。
 しかし他はダメダメ。いや、役者は良い。
 堅実な演技で固めることで、異様な行動を取りまくるケビン・スペイシーを際立たせているのは見事。実力があるからこそ、こうした演技は出来るのだから。

 しかしそれらを脚本も演出も活かしきれていない。

 精神科医の描写 (生活・精神面の双方) は甘目だし、精神病院の中での生活もよく分からない。
 一番よく分からないのはラスト間際。
 自称宇宙人の正体を明かす、過剰なまでの台詞による説明の意図がさっぱり分からない。
 最終的にその説明では解ききれない謎を意図的に作り上げているにもかかわらず、過剰に説明してしまう。
 最後のシーンでは彼の正体は謎のまま終わっているが、その手前までは彼の正体は判明している。つまりその二つがきわめて矛盾しているのだ。
 意図的に矛盾させているのは分かるが、その方法はあまりにも稚拙。

 脚本よりも致命的なのはやはりビジュアル的な力不足だろう。
 ケビン・スペイシーの演技はスゴイが、それを支える演出を確立することが出来ていない。
 台詞で語らせているだけの、K-PAX 星人の生体が、まったく映像になっていないのも致命的だ。バナナを皮ごと食べるなどという奇行を映像化するよりも、K-PAX 星人の「不愉快極まる生殖行動」や、「いつも薄暗い」K-PAX 星を映像化したほうが、よほどインパクトがあっただろ

 やはりこの映画は、演技達者なケビン・スペイシーの演技を堪能して、はい、それまでよ〜で良いのかもしれんな。

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