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監督:ジェシー・ネルソン
出演:ショーン・ペン/ミシャル・ファイファー/ダイアン・ウィースト
2001年/米/石田泰子/133分/☆☆☆☆

批評 あざとく作るべし

 障害者モノ、親子愛モノ、法廷モノと、泣かせの要素満載の泣かせ目的映画。のはず。

 主人公は演技派ショーン・ペン。完璧だ。
 娘はダコタ・ファニング。知らない。んが、演技はたしかに上手い。ドリュー・バリモアが「E.T.」の後でずぶずぶ沈んだのと同じ悲劇が起きないことを祈ろう。
 法廷で助けるミシャル・ファイファー。冷静で優秀で、徐々に人間的に成長する役を見事にこなしている。
 脇役も素晴らしい。主人公を助ける、優秀だが外出恐怖症に苦しむ女性にダイアン・ウィースト。“子供の為”という義務感故に親子愛を犠牲にしようとする検事にリチャード・シフ。一歩間違えるとものすごいイヤミになってしまう里親をさらりと演じたローラ・ダーン。

 もうこれ以上無いくらいの舞台設定だ。脚本の出来もよい。
 完璧だ。完璧に作られた泣かせの舞台設定だ。
 そこで問題だったのは演出だ。

 演出が悪いのではない。ただ設定とあってないのだ。
 どう考えても「観客を泣かせてやるぜ!!」という意志がミエミエの設定なのに、演出はサラリとしたもの。
 演出手腕は高いが、この舞台設定でこの演出はないだろ。
 ミエミエの舞台設定なんだからもっと露骨に“泣かせる”演出で撮ってしまえばよいのだ。
 「陽のあたる教室」なんてその最も良い例だろうに。

 この映画はそうした直球勝負を避け、あくまでも普通に撮る。
 おかげで舞台設定のあざとさと演出にギャップが産まれ、今一つになってしまった。惜しい。

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