JEEPERS CREEPERS

ジーパーズ・クリーパーズ
(JEEPERS CREEPERS)
監督：ヴィクター・サルヴァ
出演：ジーナ・フィリップス／ジャスティン・ロング
2001年／米国／90分／／☆☆

批評　1+1=2 にならなかった

　何かに車で追い掛けられるという前半が「激突！」。
　不死身の化け物に追いかけられるという後半は「ターミネーター」。
　中盤でイロイロ説明してくれる。不死身の化け物は云々、あなたがたが生き残るためには云々。
　さて、それらにどのくらいの意味があるのだろう？実際問題として、そうした思わせぶりな台詞は次々に忘れて行くしかない。なにせその場限りの意味しかないのだ。
　観客を、その場だけは恐がらせようとする無駄な努力の結果に過ぎないのだ。

　画もきちんとつながっていない。
　姉弟の乗った車、その後ろを走るパトカー。このパトカーを襲撃し、短い時間で破壊することに成功するだけの力を持つ化け物 (しかも、どうやら自力でパトカーに乗り移ったらしい) が、なんで人によって殺したり殺さなかったりするのかの説明が致命的におかしい。
　知能があるように見える描写と、ないだろうという描写が混在してしまうなど、その混乱ぶりはこっちの頭が混乱すること間違い無し。

　ところで思わせぶりに出てくるだけ出てきて何の意味もない予言者。その存在意義は何？

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