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ロンドン・ドッグス
監督:ドミニク・アンシアーノ
出演:ジョニー・リー・ミラー/ジュード・ロウ/レイ・ウィンストン
1999年/英国/98分//☆☆☆☆

批評 何事にもルールはある

 ギャングの荒くれ生活にあこがれる郵便配達員。
 古い友人のツテを頼ってロンドン一のギャングに入った彼は、しかしその想像とあまりにも違う世界に失望する。
 ボスはなによりカラオケ好きで、回りも闘争よりも協調を信条にしている連中ばかり。
 やがて彼はロンドンで縄張りを二分する組織のクスリの売人を殺し、クスリも奪う。
 それは、まさに彼の望んだ荒々しい戦争の日々の始まりだった...

 結局、抗争だけで生きて行く事の出来ない時代のマフィアは、ダーティー、あるいはグレーゾーンの仕事が多いとは言え会社組織に他ならない。
 しかし外見上だけ、あるいは過去のギャング荒くれギャングしか知らないよそ者にはそれが理解できないという話であり、どんな世界にも −たとえそれが非合法の世界であったとしても− ルールはあるということをこの映画は訴える。どこまでも、結局ギャングの世界に憧れてい
 そういう意味合いにおいて、この映画は従来のギャング映画とはまったく違う。
 血なまぐさい抗争に明け暮れるのではなく、会社経営をするかのように生活するギャングなのだから当然といえば当然。むしろコミカルに日常を画く。
 しかし、いかに普段がコミカル −あるいは文字通りの意味合いにおいて普通の人でも、結局彼らがギャングであることには違わない。
 いざ抗争となれば、その本性をむき出しにする。
 事態の収集も同じだ。最小限の被害で、いかに効率よく事態を収拾するか。それは絶対に郵便配達の −あるいは堅気の世界では見ることの出来ない、ギャングの荒々しさが出ている。
 日常と非日常のギャップこそ、この映画の集約点に思える。

 現代になお生き続けるギャングの姿を、ある種の異質さと共に画いた良作。

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