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猿の惑星
監督:ティム・バートン
出演:マーク・ウォルバーグ/ティム・ロス/ヘレナ・ボナム=カーター
2001年/米国/114分/戸田奈津子/☆

批評 ティム・バートンお前もか...

 猿と人間は理解し合えるか、というテーマを持っているのは分かる。
 製作側はひょっとしたら、そこに人種問題を投影したかったのかもしれない。
 しかし、それらを台詞で語らせて説明するのはどうだろう?
 これは映画なのだ。映画というのは、なによりもまずビジュアルで見せるべきなのではなかろうか?

 物語の語り方も緩急のリズムが致命的に変調をきたしている。あげくにキャラクタの描写は投げやりとも言うべきいい加減さ。これでどうやって物語に集中しろというのか?

 最後の衝撃とやらも陳腐だ。
 冒頭から見てきた観客は、あきらかにこの最後を予想できるだろう。それともラストシーンのひっくり返しを、あの無理矢理な展開 (外惑星系から一気に地球まで来てしまう主人公のポッドはただのギャグ) から予想するなとでも言うのだろうか?

 冷戦真っ只中。いまよりも核戦争の脅威が今よりもはるかに近かった当時、初代のあのラストが観客に与えた衝撃は生半可な物ではなかったと思う (今現在我々が見た衝撃とはまったく別種の、それでいて遥かに強大な衝撃だったことは想像に難くない)。
 そういう理由なのかどうかは知らないが、初代と別の映画に仕立て上げた (猿が人間を支配しているという基本部分の他は、ほぼ完全に別物) のは英断だったとおもう。

 しかし、そうした社会情勢も踏まえて考えるのであれば、もっと勢いにまかせた娯楽映画にしてしまえば良かったのではなかろうか?
 「スリーピホロウ」で見せたあの濃密な演出は、十分にそれが可能な監督であることを語っていたと思うのだが。

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