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ムーラン・ルージュ
監督:バズ・ラーマン
出演:ニコール・キッドマン/ユアン・マグレガー/ジョン・レグイザモ
2001年/米国/128分//☆☆☆☆

批評 新しく古い映画

 物語は恐ろしく陳腐だ。
 美しい踊り子の女性に恋をした貧乏作家。彼女を金で手に入れようとする金持ち男。
 これだけでも十分陳腐なのに、ヒロインは不治の病に置かされていると来る。
 おそろしくアナクロなこの基本設定を、しかしそこは「ロミオ + ジュリエット」のバズ・ラーマン。観客をあきさせることなく繋げちゃうんだ。
 ただここに欠陥が生まれた。
 あまりにもパワーで繋げすぎて、息抜きをする暇がない。
 冒頭のド派手なダンスシーンから一気に映画の世界に引きずり込んで、途中の展開も飛んだり跳ねたりひっくり返したりと大忙し。
 これは疲れる。

 ド派手と書いた冒頭のダンスシーンも、毒々しいのはともかく、あまりにもカットが短くてちょっと引いてしまう。狂乱を画きたかったんだろうけど、あれだとちょっとね。
 とは言え、ダンスシーンと物語りの展開。登場人物の心情。
 そうしたもろもろを信仰させる縦の糸として歌を用いたのは見事。

 ダンスシーンで一番素晴らしかったのは、やむを得ず金持ち男と夜を過ごす羽目になるヒロインの行動に、「嫉妬で気が狂う」と叫ぶ一連のシーン。
 曲はもちろん、その画面構成は圧倒的。

 たしかに映画としては古典ミュージカルの焼き直しだし、それにしては物語が毒々しくて下品な部分も多い。
 けど、これだけのビジュアルパワーを持った新しいスタイルの古典映画は、最近のハリウッドじゃとんとみませんぜ。

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