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ハンニバル
監督:リドリー・スコット
出演:アンソニー・ホプキンス/ジュリアン・ムーア/レイ・リオレッタ
2000年/米国/131分/☆☆☆☆

批評 中途半端

 「羊たちの沈黙」の続編。
 リドリー・スコットらしい押さえた演出と、計算された美しい映像は一見の価値あり。
 しかし物語的には不満点が多い。
 いままで、ハンニバル・レクターが魅力的悪役だった最大の要因である“悪人のすごみ”が致命的に薄れているように感じるのだ。
 その最大の理由は、おそらくレクターが主人公になってしまったことにあると思う。
 ついでに、どうやらスタッフ (原作者も含めて) は、彼が精神異常者で極悪人であることを忘却してしまったらしい。
 合わせて、レクターを軸にして人間関係を見た場合、彼が手を下す人間はそろいもそろって性根の捻じ曲がったイヤな性格
 これでは“人が殺される”というモラル的な嫌悪感はあるが、被害者に感情移入できないから、結果としてただ残虐で惨い画というだけになってしまった。

 キャラクタ描写が致命的に足りなかったのは、イタリアの警官リナルド・パッツィ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)。
 金のためにメイスン・ヴァージャー (ゲイリー・オールドマン) にレクターの情報を売ったのは分かるが、その割に金に対するどぎつさが無い。これなら元看守バーニー(フランキー・R・フェイゾン)がヴァージャーに情報を売った描写の方がよほど金に対するどぎつさが伺えて納得
 つまらない作品だった、と言うつもりはない。しかし全編中途半端な作品であった。やはり“それ以上”が期待される続編作品は難しいということなのだろう。

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