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監督:グレゴリー・ホブリット
出演:デニス・クエイド/ジム・カヴィーゼル/エリザベス・ミッチェル
2000年/米国/118分/税田春介/☆☆☆

批評 ファンタジーとミステリーの曖昧な融合

 NY でオーロラの見えたその日、古ぼけた無線機は 30年前に死んだ父とつながった。過去を変えて、父を死なせない。彼は、そう行動した。

 冒頭、消防士の父親が活躍する火災シーンは、まぁ嘘が多いけど許せる。少なくとも「バックドラフト」の火災シーンより緊張感があって面白い。
 続いて現代に飛んで...と、過去と現在をオーバーラップさせた描いて行く手腕はなかなかにたいしたもの。前半だけなら問題無く高得点だね。

 問題が露出したのは後半。
 前半のファンタジー路線から一変してミステリーに。父親を死なせなかったことで、今度は母親に命の危機が。という展開になる。
 過去が変わって、父親を中心とした世界が変わったのに、なぜか主人公だけが過去改変前の記憶を持っているというあたり、都合の良すぎる設定。それに、過去に一人の人物の生き死にを変えて、変化する規模があまりにも小さい。
 同じアングルでその人物だけいない写真とか、主人公の職業が変わらないなんて明らかにおかしいだろ。
 致命的なことに、そういう小さいミスが多すぎる。いくらなんでも見逃せないくらい圧倒的に多い。

 ただ、過去を改変すると、それがリアルタイムで“今”に反映されるというアイディアは面白い。過去で現代に向けて隠した証拠品が、隠した直後に出てくるとか、過去にショットガンで吹っ飛ばされた腕が、現代で無くなる過程は見事。まぁデジタルエフェクトの手腕なんだけど
 並列して複数の仮定世界が存在するのではなく、ただ一つしか流れが存在しないという時間改変ものなのだが、その設定をまったく使い切れていないあたり、脚本家と監督の手腕不足を感じさせる。

 周りと話をしているとそういうところを見ているのは、SF 者だからなのかもしれないけどな。

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